
1. 概要とメリット
Googleショッピング広告とはその名の通り、商品の販売に焦点を当てた広告掲載方式の一つです。
Googleユーザーを検索キーワードを基に、あらかじめ広告主が登録した商品の属性からユーザーが興味を持つであろう商品をGoogleが自動的に選別し、検索結果の上部、右側もしくはGoogle 検索パートナーのウェブサイトに表示をするものとなります。

Googleショッピング広告には大きく分けて上記の3つのタイプがあります。
- 商品ショッピング広告
- ショーケース広告
- ローカルカタログ広告
とはいえ、2018年12月現在、ショーケース広告は日本では使用できないフォーマットであり、ローカルカタログ広告については、ユーザーの位置情報を基に実店舗への来店を促すもので、一般的なショッピング広告の役割とは異なります。
そのため本記事では商品ショッピング広告に焦点を絞り説明をしていきます。
Googleショッピング広告のメリット
そもそも、商品ショッピング広告を導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
商品ショッピング広告は、ユーザー検索した関連ワードの検索結果に画像、商品名、価格、店舗名や販売する会社名などを併せて表示できるため、通常のリスティング広告やディスプレイ広告と比べて、コンバージョン率が高くなりやすい広告配信方式となります。
クリックする前の段階で、ユーザーは「商品に興味がある+販売価格も知っている」状態であるため、かなり質の高いクリックが期待できるというわけですね。
まとめるとこんな感じです。

では導入に際し、掛かってくる費用や導入にどれぐらいの手間がかかるのか見てみましょう。
2.導入に必要な費用
ショッピング広告にかかってくる費用は、
オークション形式のCPC(クリック単価)課金のみ
です。
つまり掲載にお金がかかるものではなく、ユーザーがクリックすることで初めてお金がかかる広告となります。
前項の説明の通り、ショッピング広告は質の高いクリックが期待できるため、クリック単価が目標に対して高すぎない場合は積極的に実施するべき、といえるかもしれません。
また、一般的なCPC課金の広告と同じように、設定したクリック単価がそのまま課金されるのではなく、実際に支払うのは「掲載順位が 1 つ下の広告を上回るために必要な最低限のクリック単価」となります。
つまり、下のような感じになります。
【広告A】
上限CPC単価:200円
【広告B】
上限CPC単価:100円
【広告C】
上限CPC単価:80円
もしある広告枠に、A・B・Cの3つの広告が入札をした場合、
掲載順位1位の位置(最も目につく位置)に広告Aがクリック単価101円
掲載順位2位の位置に、広告Bがクリック単価81円で出る形になります。
※Cについては、競合以外の影響でCPCが決定されるため、状況によって異なります。
まとめると下のようなイメージです。

つまり、複数の競合が高い入札を行っている商品に、こちらも高い入札をしてしまった場合のみ、クリック単価が上がってしまうということです。
ただ、設定している上限のクリック単価を超えることはないので、「どれぐらいのクリック単価までなら利益が出るのか」を考えて許容範囲ギリギリを上限にして入札単価を設定することで、
・広告掲載のチャンスを最大限に生かす
・無駄に高い入札をしないで済む
という二つのメリットを持った非常に優れた入札方式となっています。
いかがだったでしょうか?
次回は実際の導入について説明をしていきたいと思います。
お楽しみに。