CNNICが最近発表した報告書「2014年度中国人ネチズンの検索行動」では、中国のインターネットおよび検索業界に関する最新の統計データが報告されています。最も興味深いデータは、中国の検索サービスユーザーによる検索結果の広告に対する認知度とそこに浮かび上がってくる深刻な中国の検索広告事情でした。
中国の1級から5級に指定された行政区(都市)に住む、中国の2,450人のネチズンを調査した結果、検索結果広告の存在を認識しているのは回答者の半分以下だったことがわかりました。
比較的に注意深い検索ユーザーのうち、57.2%が検索エンジンの広告をある程度信頼できないと答えました。37.1%はどちらでもないと答え、有料検索結果を信頼すると回答したユーザーはたったの5.8%でした。
検索広告を悪用した詐欺事件などの報道が、中国の検索広告の信頼度を低下し、検索広告事情を大きく変えることになってしまいました。これにより検索エンジンは、より厳しいWebサイト検証と検索広告の顧客の選択が求められました。
この結果を、旅行予約を含むEコマース検索の同様の統計結果と比較してみます。ここでは、大部分のユーザーが広告に特に不信感は抱かないと回答していて、広告結果を信頼しないと答えたユーザーはたったの32.1%でした。一般検索とは異なり、Eコマースの検索結果には広告も含め、ユーザーレビューが伴います。これにより検索サービスユーザーは、提供される製品が本物で偽物でないかどうか、または最低、消費者の期待に沿うものかどうかを判断できる情報に、アクセスできるようになっています。
出典:オリジナルの報告書(中国語)をダウンロード
http://www.cnnic.net.cn/hlwfzyj/hlwxzbg/201410/P020141017723870919304.pdf